九州大学アジア・オセアニア研究教育機構 九州大学 アジアウィーク 2026

Message from the President総長ご挨拶

九州大学総長 / アジア・オセアニア研究教育機構長
赤司 浩一


 九州大学が主催する「Kyushu University Asia Week 2026」にご参加いただき、まことにありがとうございます。

 本学は、アジアの玄関口である福岡に位置し、1911年の建学以来、アジア・オセアニア地域に開かれた大学として、多くの留学生や研究者を受け入れ、地域と世界をつなぐ知の拠点として発展してきました。また、アジア・オセアニア地域をはじめとする世界各地へ優秀な人材を送り出し、教育・研究を通じて国際社会の発展に貢献してきました。

 アジア・オセアニア研究教育機構(Kyushu University Institute for Asian and Oceanian Studies:Q-AOS)は、このような本学の歴史と強みを基盤として2019年4月に設立されました。以来、アジア・オセアニア地域との連携を軸に、研究、教育、社会連携の実践的活動を通じ地球規模課題の解決に挑戦する研究者が集う全学的なプラットフォームとしての役割を担っています。

 気候変動と自然災害、生物多様性の損失、感染症、食料・水資源問題、人口動態の変化など、現代社会が直面する課題は複雑かつ相互に関連しており、一つの専門分野や一つの国・地域だけで解決できるものではありません。Q-AOSは、人文社会科学、生命科学・自然科学、芸術工学など、本学に集積する多様な学問分野の総合知を結集し、分野や組織の枠を越えた共創を通じて、社会課題の解決に取り組んでいます。

 また、本学の留学生の約8割はアジア・オセアニア地域から受け入れており、多くの日本人学生も同地域との交流や留学を経験しています。この人的基盤をさらに発展させるため、Q-AOSでは九州大学フォーラム「KYUDAI NOW」を各国・地域で開催し、同窓生がつなぐネットワークの強化や、教育機関、企業、行政との連携拡大に取り組んでいます。

 さらに、オンラインセミナー「Brown Bag Seminar」の開催や、アジア関連企画の集中的実施を支える「Asia Week」、リカレント教育プログラムの展開などを通じて、世界との知的交流を促進するとともに、人材・知識・研究成果が循環する好循環サイクル(国際頭脳循環)の形成を目指しています。

 Q-AOSは、「地域を世界につなぐ大学」を体現する組織として、研究者、学生、企業、自治体、市民社会とともにアジア・オセアニア地域の社会課題の解決を通して新たな価値を創造することで、持続可能な未来社会の実現と社会変革に貢献してまいります。

 Asia Weekでは、Q-AOSを中心に、九州大学のアジアに関する研究教育の実績や新たな展開を国内外に発信します。今年度のAsia Weekは「Co-Creating the Future in Asia(アジアと共創する未来)」をテーマに、若手研究者による研究発表、活動報告、文化体験イベントなどを6日間にわたり実施します。

 アジアの多様な文化に触れる機会として、ぜひご参加ください。